新規ページの素早いインデックス登録を促進する10種類の方法
ウェブサイトがGoogleにインデックスされていなければ、検索で探される事もありません。これは明らかな事実です。
しかし、Googleにクロールしてもらい、最終的にウェブサイトをインデックスしてもらうには、数日から1ヶ月程かかる場合もあり、これはサイト内、外含めて多くの要素の影響を受けます。新しいサイトがインデックスされるまでの期間については、残念ながらGoogleから明確な回答はありません。
一方で、新しいサイトを素早くGoogleにクロール、インデックスしてもらう為に少なからず自身で出来ることもあります。この記事ではGoogleに素早くインデックスしてもらう為の10の手法について解説していきます。
クロール、インデックスとは?
読者の方と私で認識が一致している事を確認する為、一度記憶をまっさらにして、次の質問に答えてみてください。
Googleはどのようにクロールやインデックス処理を行っているでしょうか?
クロールとは 新規や既存のウェブサイトに関する未知のデータを取得する為に、Googleボットやクローラー、スパイダーと呼ばれる特殊なソフトウェアを送って行う処理を意味します。Googleはそれらのデータを使ってページやサイトに関する内容を理解し、クロール済ページに対して特定のキーワードやフレーズを割り当て、インデックスとして知られているリスト内に格納します。これがインデックスです。
結果的に、ユーザーがある検索クエリを入力すると、Googleは素早くインデックス済サイトのリストをスキャンし、検索結果に適切で、関連性の高いウェブページのみを表示します。
以上で認識を合わせることが出来たと思います。早速ですがGoogleに新しいサイトを素早くインデックスしてもらう為にあなたが行える10のステップを見ていきましょう。
1. Google Search Consoleで多くの事が行える
既にご存知の方も多いでしょうが、Search Console(旧ウェブマスターツール)を使用すればGoogleのインデックスを確実に早める事ができます。
このツールを使えばインデックスまでの期間などGoogleインデックスに関連する補足情報も含めて全てのクロール統計を参照できます。
最初の段階でこの操作を行っていない場合は、こちらからSearch Consoleに登録して、あなたのウェブサイトの認証を済ませる必要があります。以前は単純にインデックスして欲しいURLをフォームに記入してリクエストする事ができましたが、この機能は既にGoogleが廃止しています。
さて、インデックスを早める最初の手順としては、まず新しいコンテンツを公開した後に、Search Consoleのダッシュボードで「URL検査」をクリック、または画面上部の検索フィールドに直接インデックスして欲しいURLを入力します。
そうすると、次のページで指定されたURLがインデックスされているかどうかがわかります。サイト上のコンテンツがインデックスされていないケース以外では、ページ内容を変更して再度クローラーにインデックスして欲しい場合にもこの機能を使う事ができます。
インデックス可能なURLかどうかのチェックが完了すると、以下のようなメッセージが表示されます:
このようにSearch Consoleを使用する事で、新規ページや更新された既存ページなどの全てのURLがインデックスされるようにリクエストする事ができます。ただし、一日にGoogleにインデックスをリクエストできるURLの数は10件までとなっています。制限がある事を覚えておきましょう。
2. XMLサイトマップをGoogleに送信
XMLサイトマップ はGoogleボットに対してガイドのような役割を果たし、ウェブサイトに存在する全てのページを明示します。
サイトマップは特に大規模なウェブサイトの場合は便利です。ウェブページを巡回するボットの稼働を節約でき、サイトのインデックスを早める事ができます。XMLサイトマップ作成に関してはさまざまなツールがありますが、SE Ranking上でも作成可能です。
「サイトSEO検査」機能を使えば、サイトマップに含めるページの種類を自由に選択できるだけでなく、クロールの深さに合わせてページの更新頻度や優先度を設定する事ができます。
サイトマップの準備ができたら、Search Consoleの左メニューの「サイトマップ」→「新しいサイトマップの追加」で送信する事ができます。
ウェブサイト上の画像や動画用に別々のサイトマップを作成したり、 大規模サイトのサブカテゴリ別にサイトマップを複数作成する事もできます。XMLサイトマップはインデックスを促進する事ができ、処理全体の経過を把握するのに役立ちます。
3. ソーシャルメディアのアクション
他にもインデックスを早める方法はあります。それはソーシャルメディアを活用する事です。
ウェブサイトを公開する前に、FacebookやTwitter、LinkedInなどのソーシャルメディアプラットフォームを作成しましょう。まだ実施されていなかったとしても、遅すぎる事はありませんので心配する必要はありません。
結論を言うと、あなたのサイトの検索順位向上には、リツイートやいいねなどの目に見える形で多くのソーシャルエンゲージメントを獲得することが必要不可欠となっていきます。
SNSのプロフィール作成が完了したら、アカウント情報箇所にあなたのウェブサイトへのリンクを追加する事を忘れないようにしましょう。そして、新しいウェブページへのリンクをSNSの投稿にも含めていきましょう。こうする事で新規ページのクロール頻度が高まる事でしょう。
そして、会話を行い、定期的に専門分野関連のニュースや最新情報を投稿して、ソーシャルメディアのページの存在感を高めていきましょう。
経験上では、あなたのウェブサイトに関連する情報がSNSで拡散すればする程、ウェブサイトのインデックスが早まります。
4. 被リンクの獲得
品質の高い被リンクを多く獲得していればGoogleボットも素早くあなたのウェブサイトを見つける事ができるようになります。
Googleはウェブサイト上で見つけたリンクを経由して、新しいウェブサイトを発見する事ができます。つまり、多くのリンクを新規ページへ向ける事ができれば、Googleがそのページを見つける確率が高まります。
但し、CNNやForbesのような権威ある、人気のウェブサイトからの自然で関連性のあるリンクを獲得していくように心がけましょう。適切なリンク獲得方法についてはブログ上でも解説しています。
更に付け加えると、次のような方法でリンク獲得の取り組みを実施してトラフィックを増やす事ができます。一つはQuoraのようなQ&Aウェブサイト上で回答を投稿する事です。もう一つはブログやフォーラムでコメントを残す事です。コメントのリンクにnofollowが付与されていなければ、ページランクを渡す事ができます。
以下の検索文字列を使用して最適なブログを見つける事ができます:
Keyword +”CommentLuv Enabled”
Keyword +”Enable CommentLuv”
Keyword ifollow*.gif
Your Keyword & “Enter YourName@”
Your keyword +”KeywordLuv”
Keyword inurl:ifollow*.gif
リンク構築施策は過度に行うべきではありませんが、リンクの品質はとても重要だという事は覚えておきましょう。
高品質で専門分野のサイトからの被リンクではなく、低品質サイトからのリンクはウェブサイトがインデックスされる確率が増えないばかりか、検索順位に対して将来的に良い影響を与えません。
5. ウェブサイト速度の確認
表示速度の速いウェブサイトは巡回ボットによって素早くインデックスされる確率が高まるという事は周知の事実です。更に、サイト速度自体はGoogleの重要な順位要素として扱われています。Accelerated Mobile Pages (AMP)はページ高速化施策の一つでもあります。もし、ウェブサイトの表示速度が十分早いと感じられないのであれば、 定期的にスピードテストを実施しましょう。
あまりに遅い場合は、Googleはユーザー体験を重要視している為、全くインデックスされないといった事もあるかもしれません。
6. サイト内リンク構造を改善
サイト内のページが相互にリンクされている事を二重にチェックしましょう。
トップページがGoogleにインデックスされていて、他のウェブページもGoogleに見つけてもらい、インデックスしてもらいたい場合には、それら他のウェブページも同様に相互にリンクさせなければなりません。
内部リンク構造のベストプラクティスとして、既存ページから新規のコンテンツにリンクする方法があります。このようにする事でウェブクローラーはリンクからリンクへ移動し、素早く新規ページを見つける事ができるようになります。
さらに、サイトのユーザーコンバージョンフローにとって最も重要なページ全体に、品質の高いリンクを均等に配分することをお勧めします。そうしなかった場合、検索エンジンから見るとトップページが最も重要とみなされ、それ以外のページは相対的に重要度が低いものとして扱われるかもしれません。詳細についてはこちらの記事「internal link structure」をご覧ください。
7. 定期的に新鮮なコンテンツを公開
スケジュールを守って、日付と時刻を選び新しいページをウェブサイトに公開しましょう。新規コンテンツを活発に追加すると、ボットのクロールを引き寄せ、サイトへの再訪問を促す事に繋がります。
したがって、定期的にウェブサイトを更新した場合、Googleが再度訪問する機会も増えていきます。Googleに低品質なページと判定されないように、そのコンテンツが読者に価値をもたらしているかどうかをチェックしましょう。低品質コンテンツの公開が頻繁に続けば、Googleの訪問頻度は少なくなってしまうでしょう。
8. Digg と Reddit に投稿
Digg や Reddit (日本では、はてなブックマーク)のようなソーシャルブックマーク上に新しいウェブページへのリンクを含んだ投稿を行う事は、ウェブサイトのインデックスを早める事に繋がります。
Googleボットは、これらのサイト上のURLの検知とスキャンを通常より素早く行います。ただし、それでも完了まで1~2日ほど要します。公開できるコンテンツが豊富にある場合には、積極的に発信していきましょう。このような取り組みこそ価値があります。
9. ウェブサイトをPing 送信
Ping送信は、新しいコンテンツを直ちに検索エンジンに通知する手段の一つです。あなたのサイトのページを見つける際に、通常の方法では検索エンジンが検知できない場合もあります。このような問題を解決する方法としてPing送信があります。
あなたのウェブサイトをPing送信すると、あなたのサイトの新規コンテンツに検索エンジンを呼び寄せ、確認してもらえます。最近は便利なPing送信サービスもたくさんあります。例えば、Pingomatic 、Pingler 、 Pingoat はあなたのサイトのGoogleによるインデックスを早める事ができます。
注意点として、Ping送信を過度に行った場合、Googleが無視するようになる事もあり得ます。これらのツールを使用する際は、新鮮なコンテンツや重要な更新に対してのみ実施するようにしましょう。
10. 効果的なサイトナビゲーション設計
サイトのナビゲーションを適切に設定する事は、インデックス速度にも良い効果を与えます。更に、ウェブサイトのクロール、インデックス同様に、ユーザー体験の観点でも重要です。
効果的に行うには、リンク構造やナビゲーションメニュー、パンくずナビの組み込み、関連記事セクションの追加、シンプルで一貫性を保つ事などに取り組む必要があります。人々とロボットの両方が理解しやすいウェブサイトの構築が基本です。
Googleのインデックスに関する問題
あなたのサイトでGoogleのインデックスに関する問題に遭遇した場合、次のような対処方法があります:
- Google Search Consoleで「インデックス カバレッジ レポート」をチェック;
- サーバーレスポンスコードを確認;
- モバイルも含めてウェブサイトのスピードテストを実施;
- リダイレクトが正常かどうかを確認、特に複数のリダイレクト;
- robots.txtファイルをテスト;
- noindex と canonical を確認;
- 主要なウェブクローラーのログファイルを確認;
- サイトSEO検査やページSEO検査を実施
これ以外に、ウェブサイト上、サブドメイン、またはあなたのページがウェブ上の他のページのコピーで無いかなど、重複が無い事をチェックしましょう。Googleはそのようなページを別ページとしてインデックスしません。
まとめ
新規サイトにとって、クロールとインデックスは必ずGoogleによって実施されなければなりませんが、検索結果に表示されるまでには少し時間がかかります。
幸い、インデックス処理の促進に効果的な手法や、利用できるSEOインデックスツールがいくつかあります。
まず、Google Search Consoleは新規サイトのクロールとインデックスを早める最高のツールであるという事を覚えておきましょう。
このツールを活用する事であなたのサイトのクロール・インデックス処理全てを管理する事ができます。
それ以外の方法でこれらの処理を早める方法として、サイト速度のテスト、GSCへのXMLサイトマップ追加、ソーシャルメディアの積極的な活用定期的なコンテンツ公開、ソーシャルブックマークの活用、そしてあなたのサイトと関連する高品質なリンクの獲得などがあります。
新規サイトのクロール・インデックスを早める方法が他にもあれば、お知らせ頂けると嬉しいです。以下のコメントであなたの考えを共有しましょう!