SE Rankingを使った競合の特定と情報収集の方法

5月 18, 2022
48 分 要

検索エンジンの最適化では、単純にGoogleを意識するだけでは不十分です。競合サイトの検索状況を把握することも重要です。

その為には競合サイトがさまざまな局面で何を考え、どのように、そしてなぜそのような行動をとっているのかを常に理解する必要があります。さらに、デジタル上のライバルは、すぐに利用可能な証明済みのアイデアを提供してくれる素晴らしいお手本でもあります。

ですが、多くの競合を監視することはなかなか大変ですよね?このような場合におすすめなツールがいくつかあります。

SE Rankingのツールを使えば、競合の調査や情報収集のニーズの全てに対して簡単に対応できます。

  1. 競合調査で、具体的な競合サイトの存在とオーガニックと有料検索の施策を把握します。
  2. SERPチェッカーであなたやあなたの競合キーワード順位を取得します。
  3. キーワード調査でキーワードリストを拡張し、検索機会を簡単に見つけ、あなたの競合の掲載キーワードを把握できます。
  4. 被リンクチェッカー被リンク監視で競合の全ての被リンクリストを取得し、その状況を監視します。

この記事では、SE Rankingのツールを活用したオンライン上の競合に関する実施可能で重要な分析結果を取得する方法についてお伝えします。

1. 直接的な競合を認識する

SERP上の競合の存在をまだ知らない場合は、最初に競合を特定することから始めましょう。

SE Rankingは競合を特定するのに便利なさまざまな方法を提供し、あなたのビジネス上の競合や直接的な競合、優れたSERP上の競合が誰なのかを個別に把握することができます。

ビジネス上の競合を特定する

直接的なデジタル上のライバルを調べるには、競合調査ツールであなたのウェブサイトのドメインを入力し、オーガニックトラフィック調査セクションへ移動して競合をクリックします。 

ここでオーガニック検索上であなたのウェブサイトと類似するキーワードを対象としているウェブサイトを把握できます。もしあなたのウェブサイトと共通する多くの対象キーワードをもつウェブサイトがあれば、それはつまりあなたの競合サイトの一つと見なすことができるでしょう。

ここで‘大企業を表示’ボタンを活用することで分析対象に大規模サイトも表示させることができますが、標準では非表示になっていてより小規模な実際の競争相手のデータに注目することができます。

直接的な競合を特定する

競合セクションのヴィジビリティ評価タブへ移動するとあなたのウェブサイトの表示のシェアに加えて、あなたのサイトの対象キーワードに基づいたGoogleやYahoo、Bing、YouTubeのような人気の検索エンジンで表示されている競合サイトの表示のシェアを把握できます。

ヴィジビリティ評価

検索ヴィジビリティでは特定の検索クエリを入力後の検索結果で、ユーザーに表示されている他のウェブサイトの競争度合を把握することができます。

標準設定では、プロジェクトに追加しているすべてのターゲットキーワードで掲載されている競合サイトがここに表示されます。フィルタを使用すれば、ブログや商品/サービスページのキーワードなどのキーワードグループを選択でき、特定の検索クエリ群で直接的な競争相手を見つけることができます。

特定のキーワードやキーワードグループを見ることは、直接的な競合を特定する際に重要です。なぜならこれらは対象とするトラフィックの奪い合いで相対するウェブサイトとなるからです。

優れたSERP競合を特定する

あなたの競合を把握する別の方法は、オーガニックや有料キャンペーンで最も使用頻度の高い(検索ボリュームが最も高い)キーワードに関連します。これらはキーワード調査ツールを活用すれば簡単に見つけることができます。

ターゲットとしている汎用的なキーワードとブランドキーワードの両方を見るのが望ましいでしょう。汎用的なキーワードとは、あなたのビジネスで提供されるプロダクトやサービスに関するものを意味し、ブランドキーワードは、企業名や商品名などの独自の名称を意味します。

次に、何回かブランド名で検索した際に表示される競合の広告を把握し、オーガニック検索結果の上位も確認しましょう。

プロジェクトを選択して 競合 → SERP競合 へ移動すると、ターゲットキーワードの一つを選択できます。主要キーワードを選択するのが望ましいでしょう。現在上位掲載されているウェブサイトと時間経過とともに変化する順位状況を把握しましょう。

こうすることで、特定のキーワードのSERP環境を把握し、状況に応じて施策を修正することができます。

ここまでの手順で注目すべき競合を特定しましたので、競合の情報収集の点でSE Rankingで何ができるかを確認していきましょう。

2. 競合キーワード順位を常に把握

SERPの競争相手を把握することは、状況判断の要素の一つでしかありません。他の要素には、競合の活動を観察してあなたの施策でターゲットとしている同じキーワードの競合掲載順位を把握するといった競合の監視もあります。 

そうすることで、競争における優位点や貴重なリソースの浪費につながっている点を掴むことができます。

直接的な競合に注目する

SE Rankingにウェブサイトを追加する際、サジェストされるリストから直接的な競合を選ぶ方法と、すでに競合を把握している場合は手動で自身で追加する方法もあります。

最大20件までの競合を追加でき、あなたのウェブサイトで取得しているのと同じキーワードの競合キーワード順位を計測できます。 

そうすることで、競合のプロモーション活動の結果を把握し、あなたのウェブサイトの結果と比較し、最終的にはあなた自身の施策を修正することができます。

より詳しく説明するならば、このツールを活用することで20件の直接的な競合のうち選択した1件と各ターゲットキーワード毎に、あなたのウェブサイトを比較して掲載状況を把握することができます。 

さらに、追加情報を取得して、選択した検索エンジンで毎月実行されるキーワード検索回数や各ターゲットキーワードに対して表示されるSERP要素、そして各検索クエリの合計検索結果数を確認できます。ちなみにフィルタを活用すればテーブルをカスタマイズでき、必要なデータのみ表示させることができます。

この他に、SERPで競合の上位掲載キーワードとそうでないキーワードを見つけることができ、その逆も可能です。その上、このツールは急な順位変化を追跡する際にも役立ちます。上位のキーワードのうちの1つの順位が下降した場合、同じことが競合順位にも発生しているかどうかを確認することは、状況(アルゴリズムによる影響なのか、競合の施策が原因なのかなど)を把握する上で重要です。

もしSERPに競合がまったく表示されていない場合は、ターゲットにしているキーワードを必ず再検討して、施策を練り直す必要があります。このような場合はキーワードの剪定の仕方に誤りがあったかもしれません。別の検索クエリのリストをターゲットにする必要があります。

このツールで提供されるデータを使用して、直接的な競合のSERPの状況を適切に評価し、彼らを上回る戦略を立案することができます。

検索における競合サイトの可視性を調査する

ヴィジビリティ評価については少し前に説明しましたが、YouTubeを含めた主要な全ての検索エンジンであなたと競合ウェブサイトのSEOヴィジビリティをチェックすることができ、20件の競合だけでなく全ての検索上の競合に関するヴィジビリティ評価も取得でき、あなたのターゲットキーワードリストに基づいてヴィジビリティスコア順にソートされます。

定期的な可視性のチェックを実施することで、特定のキーワード群に関してあなたのサイトとライバルサイトの可視性を比較し、その分野の上位サイトのリストを取得できます。あなたのウェブサイト順位の背後にある状況を詳しく分析して実際のSEO成果を判断する際に役立ちます。

常にウェブサイトの可視性を監視していくことで、サイトのトラフィックの上昇や減少を予測できるだけでなく、直接的な競合には該当しないウェブサイトを除外して直接的な競合を見つけることができます。

あなたのウェブサイトのデータを主要な競合データと比較することで、検索で上位表示を達成したいキーワードに関して明確な優先順位を設定できます。競合サイトに関してより多くの情報に基づいた意思決定を行うためには、トラフィック予測やトップ10のキーワード割合、Domain Trustスコア、参照ドメイン合計数のような指標を活用することができます。

SERPの競合を調査する

競合を監視できる別の方法はSERP競合を調査することです。

SERP競合ツールはあなたのプロジェクトに追加された各検索クエリでトップ100位の検索結果(上位100件のウェブサイト)に関する分析結果をその推移とともに提供してくれます。 

このツールは、キーワードの競争全体の動向を常に把握する為の手法と考えてください。キャンペーンでターゲットにしているキーワードを選択するだけで、その検索結果の変動を時間軸とともに確認できます。

このようにして、上位20件の競合だけでなく、直接のライバルになる可能性のあるすべてのウェブサイトを監視することができます。

検索結果をクリックすることで時間とともに変化するその順位を把握できます。そしてあなたの競合の理解を手助けするために、関連性や権威性を示すDomain Trustスコアや合計参照ドメインのようなウェブサイト指標も表示されます。

このデータを参考にすることで、競合ウェブサイトの成長や発展度合い、または直接の競合に近い存在かどうかを把握できます。 潜在的な競合を簡単に監視できるように、競合にタグを付けて順位がどのように変化するかを素早く確認したり、過去にさかのぼって最初に順位掲載された時を確認したりできます。

さらに、SERP競合は、ターゲットキーワードの分野全体の変化を追跡し、時間とともに変化するSERP環境を確認する機会を提供します。また、トップ10位またはトップ100位の検索結果を分析して、新規参入者を見つけることもできます。例えば新規のウェブサイトや、しばらく惰性で運用されていた後、最近になってターゲットキーワードのリストを拡張し始めたばかりのウェブサイトが該当します。

最後に、このツールを使用すると、自分と競合ブランドのSERPを追跡することもできます。 自身や競合ブランドの名称をターゲットキーワードに含めることで、実際に最も重要なキーワードに関して1位を維持していることや、競合があなたの検索上で、あなたの足を引っ張るためにネガティブPRキャンペーンを実施していないかどうかを確認することができます。

3. ライバルの有料検索キャンペーンを監視する

競合調査ツールは、競合がオーガニック検索で実施している内容を把握するのに役立つだけでなく、有料検索キャンペーン施策にも利用できる競合広告の監視機能も提供しています。

詳細を説明すると、「広告履歴」サブセクションで、競合が現在から過去に渡ってGoogleで掲載している広告を確認し、彼らの運用状況から学んだ知識を応用して、ビジネスに最適な広告のみを表示することができます。

トラフィックボリュームや、サイト上へのトラフィックのシェア、競合がGoogleで運用している広告の合計数、検索ボリューム、広告の競合性レベル、そしてCPCを含む頻度の高いキーワード広告のリストを取得できます。

こちらも同様に、あなたにとって最も有益な広告を把握するためにデータを分析する必要があります。 理想を言えば、高いトラフィックシェアで低い競争性、低いCPCのキーワード広告を見つけたいところですが、ご存知の通りそれは簡単ではありません。付け加えると、これらの広告が期待通りの成果をもたらすとは限りませんので、それぞれのキーワードに対して独自の施策を試していくことが必要です。

この機能の良いところは、タイトルやURL、説明文を含む各広告のプレビューを見ることができる点です。広告を徹底的に分析し、利用可能な情報を使用して、検索ユーザーの注意を引くことができる独自の広告を作成することができます。

4. 競合の被リンク状況を把握する

被リンクはSEOで重要です。なぜならGoogleなどの検索エンジンは自然な質の高い被リンクを獲得しているウェブサイトに多くの信頼を置く傾向があるからです。質の高い被リンク数が多ければ、ある特定の検索クエリに関して他のウェブサイトよりも多くの人気を集めていることを意味します。 

被リンクチェッカーツールを使用すれば、自分のドメインであれ競合のドメインであれ、あらゆるドメインのすべての被リンクを見つけることができ、その結果、競合が検索エンジン上の権威性を構築するために使用しているチャネルを把握することができます。

さらに、このツールは、リンクを設置できる可能性のあるウェブサイトのリスト(リンクビルディングドナー)を作成し、競合のアンカーテキスト施策を分析して、ブランド、商用、または汎用的なアンカーテキストの割合を把握するのにも役立ちます。

リンクビルディングドナーに関しては、競合が使用しているリンクの種類、変動、dofollow / nofollowリンク比率、多くのリンクを取得しているページなどを確認する必要があります。

肝心なのは、最初にマーケットを分析し、競合の被リンク取得方法を学ばずにリンクビルディング戦略を立案することはできないということです。

主要なターゲットキーワードごとに、上位10件、次に上位3件のオーガニック検索結果を個別に分析することをおすすめします。これにより注力するキーワードとページごとに必要な被リンクの平均値または中央値が表示されます。 もちろん、この情報はすべて、SERPの競合がすでに獲得している被リンク実績に基づいています。 最後に、この方法はあなた独自のリンクビルディング戦略を実施するために必要なデータを提供してくれます。

全ての競合の被リンクリストを取得する

被リンクチェッカーツールでは、タブ内で被リンク参照ドメインやアンカーテキスト、ページ、IP、そして最も重要な被リンクそのものに関する追加情報を提供します。

被リンクタブでは、指定したサイトの全ての被リンクのリストがそのURLやアンカーテキスト、対象URL、タイプ(DoFollow/NoFollow)、Domain Trust、Page Trustスコア、リンクが最初に検知された日付、最後にチェックされた日付とともに表示されます。

大まかに言えば、ここでDomain Trust や Page Trust スコアに注目すると便利です。これらの指標は特に検索上でドメイン/ページの順位変化を予測する目的で算出されています。スコアが高いほど、そのドメイン/ページで上位表示される確率が高くなります。つまり、この指標はどのウェブサイトに着手すべきかを判断する際に役立ちます。

競合とリンク提供元ウェブサイトとの関連性を把握するために、全てのデータを分析して、ここで掲載されている被リンクを調査しましょう。

最後に、このデータは競合のリンクビルディング戦略を把握して、あなた独自の施策をウェブサイトに組み込む際にも役立ちます。 

この後の話とも関連しますが、監視したい競合の被リンクを簡単にマークして、被リンク監視ツールへ追加することができます。

競合被リンクの状態を継続的に把握する

被リンク監視ツールに監視対象の競合被リンクを追加すると、各被リンクに関する追加情報を取得して、それらの状態を継続的に監視します。 

このツールはそもそも自身の被リンク状況を監視するために開発されていますが、被リンクのステータス(ページ上でその被リンクが存在しているかどうか)やGoogleのインデックス状況、リンクのアンカーテキスト、ターゲットURL、被リンクのタイプ、最初に検知された被リンクの日付を含む各競合の被リンクに関する役立つ情報も取得できます。 

その上、手動で各被リンクをチェックするのが煩わしい場合は、それらの状況に関する週次レポートを設定することもできます。そうすることで、競合のすべての被リンク構築施策を常に把握し、何かが起こったらすぐに対応することができます。

5. 競合ページが更新された際に通知を取得する

競合を監視するもう一つの方法が、ページ変更検知ツールで提供されています。このSE Rankingツールは、あなたが監視対象に指定したページに対するあらゆる変更を検知し、変更があった場合にはあなたに通知してくれます。 

例えば、競合の料金ページをツールに追加して彼らが料金プランを更新した際にすぐに通知を受け取り、必要に応じて対応することもできます。または競合のブログのトップページを監視して、新しいコンテンツを公開した際に素早く把握することもできます。

あなたのターゲットキーワードで検索結果のトップ3またはトップ10に掲載されていて多くのトラフィックを獲得、または上位に掲載されている競合ページを把握することは重要です。そうすることで、ページのコンテンツに変更を加えた際や、見出しやタイトル、ディスクリプションを変更した際、内部リンク構造を更新した際に気がつくことができます。

ページを監視する場合、ページタイトル、ディスクリプション、キーワード、見出し、コンテンツ、リンク、robots.txtファイル、HTTPコード、検索エンジンインデックスのステータスなど、最も重要なページ要素のみを監視するようにツールを構成できます。

実際、すべての競合の個々のページをツールに追加し、変更が発生するたびにEメールで通知を受け取ることができます。こうすることで、競合サイトに頻繁にアクセスして、競合が何をしているのかをチェックする必要がなくなります。重要な監視対象ページを追加するだけで、ツールが更新を通知してくれます。

おまけ – 競合のテクニカルなSEO設定を分析する

検査を実行することで、競合の状況を詳しく把握し、サイトのテクニカルなSEO要素を見つけることができます。あなたのサイトと比較することで競合サイトの順位が突然変化した理由についてより深く分析できるかもしれません。

サイトSEO検査ツールは、Googleのような検索エンジンに対する競合サイトの最適化度合いや、問題点を表示します。分析時には、各主要ランキングファクターでサイトが評価され、その結果としてサイトの改善方法に関する実践的な推奨アドバイスを含むレポートを取得できます。 

このデータを使用して、自分のサイトと競合サイトを比較し、競合にとって効果的な点と効果的でない点を調べることができます。このようにすれば、自分のウェブサイトのテクニカルなSEO要素を改善して、デジタル上の競合と競争するための施策を考案することができます。

また、定期的な検査は、競合が毎週実施するウェブサイトへの変更を把握する場合にも役立ちます。これにより、あらゆる要素で競合に遅れを取らずについていくことができます。

実践してみましょう

競合の監視と分析は時代を問わずあらゆるビジネスの成功に必要不可欠です。

すべての側面で競合の活動を監視することで、施策が競合と同じくらい強力であることを確認できます。実際に問題となるのは、全ての主要な競合を監視できるような体制を準備することです。ただし、適切なツールがなければ、実施することは難しく、時間のかかるタスクとなってしまう可能性があります。

SE Rankingでは、キーワード順位の追跡から被リンクの監視まで、競合の状態を定期的に把握するために必要となるツールを全て揃えています。まだSE Rankingを試したことがないようでしたら、14日間無料でお試しください。

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