競合調査から既存のキーワードリストを拡張する方法

5月 20, 2022
26 分 要

あなたのウェブサイトが稼働中で、キーワードの順位やトラフィックに関して良い成果を上げている状況なら喜んでも良いですよね?もちろん成果に自信を持つべきですが、最近は常にあなたに肉薄している競合や、頻繁にあるGoogleのアップデートが原因でSEOの取り組みを緩めることはできません。

そう。次の施策はどうしましょうか?

旧来のキーワード調査を継続しても、成長と言う点では期待する程の成果は見込めないかもしれません。必要な事はキーワード調査からキーワード拡張へ移行する事です。

キーワード拡張は対象とする新しいキーワードでの接点を見つけることを主目的とします。一方で、この方法は新しい検索意図とそれらに関連する検索クエリを特定する事も必要とする為、大規模で膨大なタスクとなります。他方で、既存のキーワード群を拡張し、新しいキーワードのバリエーションを見つけるといった、より絞り込んだタスクも扱う必要があります。

これを行う最もベストな方法の一つは、競合分析ツールを活用して直接的な競合をまず調査して、次に間接的な競合も同様に調べる事です。この方法で、競合にとって効果的な施策を見つけることができ、そのデータを使ってあなた自身のウェブサイトのキーワードリストを強化する事ができます。

競合を特定する

競合を偵察して応用するには、まず競合が誰なのかを把握する必要があります。SE Rankingを使って簡単にデジタル上のライバルを特定できます。

オーガニック検索で競争相手を見つける最も簡単な方法は、あなたのウェブサイトのURLを競合調査ツールに入力し、オーガニックトラフィック調査→競合に移動することです。また、有料のトラフィック調査にアクセスして、Google広告の競合についても詳しく把握できます。

ここですべての競合のリストをDomain Trustスコアやトラフィック数、そして最も重要なキーワードの内訳とともに取得することができます。さらに、「大企業を表示」をクリックして、上位の競合をテーブル上に表示することもできます。

このアプローチのベストな点は、スタンドアロンの競合調査ツールを使用するために、わざわざSE Ranking上でプロジェクトを作成する必要がないことです。ただし、競合をより正確に特定したい場合は、プロジェクトを作成する必要があります。

関心のあるすべてのキーワードを含めてプロジェクトとしてウェブサイトをSE Rankingに追加したら、[競合]→[ヴィジビリティ評価]に移動して、登録しているすべてのキーワードで検索の上位に掲載されているウェブサイトのリストを表示します。

この方法は、あなたのターゲットキーワードの大部分で対象とする意図(セマンティック)が共通するウェブサイトを把握する際に役立ちます。

競争相手がわかったところで、ライバルを分析してキーワードリストを拡張する方法について早速見ていきましょう。

競合からキーワードアイデアを拝借する

競合調査はあなたの競合が上位表示されていて、あなた自身がまだ掲載できていないキーワードを見つける際に役立ちます。この方法で、関連クエリを含むターゲットキーワードのリストを拡張することができます。

競合のウェブサイトを競合調査ツールに入力して、分析対象の地域を選択することを忘れないでください。データは国ごとに異なり、対象のマーケットによって変化するからです。次にオーガニックトラフィック調査 → キーワード へ移動します。 

ここでオーガニックSERPに関して表示されている競合のキーワードリストが検索順位や難易度、検索ボリューム、SERP要素、その他の取得データとともに表示されます。キーワードのリストは自由にエクスポートしたり、自身のリストと手動で比較することができます。

「競合比較」サブタブで、競合と共通しているキーワード、欠落しているキーワード、およびユニークなキーワードを確認できます。この機能は、とても素早くキーワードリストを比較し、キーワードのギャップを自動的に強調表示して、面倒な作業をすべて取り除くことができます。

ここで、競合ドメインの代わりに、ページの上部にあなた自身のサイトURLを入力してください。そして、三つのウェブサイトのキーワードリストを比較する為に、競合ドメインアドレスを「ドメイン2」、「ドメイン3」のテキスト枠に入力してください。

私たちはキーワードリストの拡張に取り組んでいる為、「全てのキーワード」や「共通」タブには関心はないはずです。これらはセマンティックの重複に焦点を当てるだけです。一方で私たちは自身のキャンペーンのターゲットに含まれていないキーワードを見つける必要があります。つまりキーワードのギャップです。

「欠落」タブの検索クエリを分析することで、競合が使用していて、自身のキーワードリストには含まれていないキーワードを把握することができます。

まれに数千キーワードが含まれることもあります。検知された膨大なキーワードを扱う際に悪夢に悩まされないようにするには、フィルタを使用しましょう、ローハンギングフルーツと呼ばれる難易度が低く、大きな成果が期待できるキーワードを見つけましょう。 

たとえば、上位表示が簡単(難易度スコアが35未満)で、月間検索数が200を超える確実に検索ボリュームを持つキーワードが含まれます。ただし、もちろん、これはビジネス分野によって異なり、難易度スコアと検索ボリュームを個別に判断する必要があります。

適切なフィルタを適用し、関心のあるキーワードのリストを取得したら、そのリストをCSVまたはXLSファイルにエクスポートできます。 「欠落」タブが選択され、フィルターが適用されていることを確認してから、「エクスポート」をクリックします。その結果、既存のリストにはないキーワードのみに絞り込まれた、競合のURL、追加の指標を含むファイルを取得できます。

Analyzing exported XLS file with Missing keywords

ベストプラクティスでは、関連する競合のURLごとに、そのグループ内のキーワードを分析することをお勧めします。これは、ライバルが掲載されているパフォーマンスの高いキーワードグループを特定し、対象としている主要なキーワードを理解し、独自のキーワード調査に関連するキーワード群を見つけるのに役立ちます。

このデータを活用して、競合の実績のあるクエリを使用してキーワードのリストを徐々に拡張し、それらを独自のキャンペーンで使用することができます。競合のうち一社の調査が完了したら、他の競合も同様のプロセスを繰り返します。

継続して分析するためのもう一つの方法では、競合調査 → オーガニックトラフィック調査 → ページ へ移動します。ここで競合のウェブサイトで最もトラフィックを獲得しているページを確認することができます。さらに、検索で成果を上げているページが対象としている全てのキーワードを把握できます。

この手順は、これらのターゲットキーワードであなた自身のサイトの類似ページを最適化する際に役立ちます。または、トラフィックを生み出すより高い可能性を持つ新規ページを作成することもできます。

あなたのキーワードリストを管理する

すでにご存知の通り、いつでもキーワードリストをCSVまたはXLSファイルにエクスポートして、そこから手動で作業を続けることができます。この他にも、キーワードマネージャーツールの利点を活用した別の方法もお試しいただけます。

キーワードを調べながら、ボックスにチェックマークを付けて、有望そうなキーワードを選択します。次に、テーブルの上にある「追加」ボタンをクリックし、「キーワードマネージャーリストに追加」を選択して、関連するリストを選択します。プロジェクトのリストがまだない場合は、その場で作成できます。

複数の競合で同じ調査を行うため、リストに同じキーワードを複数回追加してしまわないか心配になるかもしれません。でもキーワードマネージャなら全ての重複を自動的に削除してくれますので安心です。

キーワードを一通り選んだら、キーワードマネージャへ移動して一旦評価しましょう。

このツールの特長の一つは、ローカル検索ボリュームのチェックも行えることです。 

競合調査ツールでは、選択した国に関する検索ボリュームデータが提供される一方、キーワードマネージャツールでは、郵便番号レベルまでデータを細かく指定できます。この機能は、ニューヨークのブルックリンなど、ローカルな特定の地域をターゲットとするビジネスにとって特に有益です。

キーワードを関連キーワードグループに分類する

あなたのキーワード拡張の取り組みをもう一段階上のレベルに引き上げるために、収集したキーワードを関連するキーワード同士でグループ化することは必要不可欠です。そしてSE Rankingには、この際にとても役立つ完璧なツールがあります。 

キーワードグループ化ツールを使用すれば、同じ意味(検索意図)を持つ関連キーワードのリストを作成し、分類処理が完了すると、オーガニックや有料キャンペーンで多くのトラフィックを獲得するために、あなたの個々のウェブページに割り当てることができます。

Keyword Grouper results

例えば、あなたのリストに「フードデリバリー」や「出前 ネット」のようないくつかの似たようなキーワードが含まれているとします。この場合、あなたのウェブサイト内で同じページ、または別々のページで対応するべきか思案することになるでしょう。

状況を把握する為には、競争状態を調べて、それぞれのクエリでどの程度の類似するページが掲載されているかを把握する必要があります。

自動化ツールなしで、手動でExcelファイルを使ってこの作業を行うには、とてつもなく時間がかかります。 Excelをディスっているわけではありません。また、ヒューマンエラーが発生する可能性も考慮すると、間違いがなく、キーワードグループが整然と分類される保証はありません。つまり、キーワードグループ化ツールはキーワードを関連するグループやページに分類するためには欠かせないツールとなるでしょう。

まとめ

キーワード拡張手順で厳選した検索クエリを対象とする新しいコンテンツをサイトに公開したら、すぐにその成果の計測を開始します。ターゲットを絞った新規キーワードをワンクリックでSE Rankingのプロジェクトに追加して、検索順位の取得を開始します。

 そして競争に遅れを取らない為にも、SE Rankingを使った競合の特定と情報収集の方法もご確認ください。

How to add keywords to Keyword Rank Tracker

この記事で取り上げた手法を使用し、従来のキーワード調査方法と組み合わせることで、ウェブサイトへのトラフィックを増やし、新しいターゲット層との接点を作ることができます。

もしこの方法以外にも、サイトのキーワードリストを簡単かつ効率的に拡張する他の方法をご存じでしたら、以下のコメント欄にご意見をお寄せください。

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