Googleに無視される被リンクの種類を解説

著者:
野澤 洋介
4月 09, 2019
28 分 要

被リンク全体の品質は、 Googleがあなたのサイトを順位付けする際に使用する間違い無く最も重要な指標の一つです。SEOの担当者は、リンク提供者との関係構築や、効果的なコンテンツ戦略の作成、関連性の高い被リンクの収集に、多くの時間を費やしています。しかし苦労して獲得した被リンクの全てが必ずしも評価されるというわけではありません。単純にGoogleから無視されている被リンクもあるでしょうし、多くの被リンクが無視されている事もあるでしょう。それでは具体的にどのような被リンクが無視されるのでしょうか?適切なタイプの被リンクに労力を費やしていますか?ここでは無意味な被リンクの種類についてより深く説明していきます。

あらゆるサイトの被リンクをチェック
競合を偵察して彼らが獲得しているリンクのドメインを把握し、アイデアをあなたの自身のウェブサイトに応用しましょう。

.eduドメインからの被リンク

学生ポータル上からの記事投稿や、.eduサイト上からのコメントでリンクを獲得しているケースを見た事がある方もいるでしょう。知名度の高い大学関連サイト上で評価の高いブログからのリンクであれば、効果があるかもしれないといった程度です。この方法はあらゆるサイトに当てはまり、また必ずしも.eduの被リンクはTLD(トップレベルドメイン)である必要性はありません。実の所一般的な期待に反して、.eduの大部分はGoogleに無視され、スパムとみなされることもあります。SEO全般で著名なBarry Schwartz 氏は、.eduからの被リンク獲得に注力すべきではないとアドバイスしています。それは時間と労力の無駄になるからです。

更に、Googleはそれらをスパムのようにみなす事もある為、nofollow属性をリンクに付与するか、全て削除した方が良いかもしれません。SE Rankingのような被リンク監視ツールを使ってあなたの被リンクの状況を見て、低品質の被リンクによってサイトの被リンク品質が減衰していないか確認する事をおすすめします。

有料被リンク

被リンク構築は延々と時間を要する退屈な施策です。その為、自然に被リンクを獲得する替わりに、金銭と引き換えに被リンクを獲得する方法に魅力を感じてしまう事もあるかもしれません。このようなリンク獲得は、費用を支払ったり、サービスや製品、または思い浮かぶ様々な”金銭的”な交換といった形で行われます。ビジネスとしてリンクを販売するサイトもあります。

リンク購入を避けるべき理由については次の通りです:

  1. 信じる信じないに関わらず、Googleにとってリンク販売サイトを検知する事はとても簡単です。売上の為にリンクを販売サイトと関わっているのはあなた一人だけという事はありません。もしそのようなサイトがリンク販売サイトとして検知されると、Googleからペナルティを受ける事になります。結果として、それらのページランクは劇的に下落し、あなたのリンク構築への投資の価値も低くなり、あなたのサイトの順位も低下することになります。
  2. リンクをまとめて販売しているようなサイトには特にご注意ください。それらのリンクは確実にGoogleに把握されていて、Googleは既にそれらをブラックリストに含め、標準で無視されるように対処しています。

消費者の観点から、Googleがリンク販売サイトに対して赤印をつけてくれていれば、金銭や労力を浪費せずに済む為良いのですが、Googleを含め、あなたのビジネスの運用方法についてアドバイスしてくれる人は誰もいません。その為、経験則上は、正攻法を心がけてリンクの販売、購入は行わずに取り組む事が大切です。自然被リンク獲得施策はとても興味深い方法です!そして、最適な被リンクの獲得や選定に役立つ多くのツールがあります。効果的に活用しましょう!

 全項目をチェック

プレスリリースからの被リンク

リンク構築やPR効果を期待して、広報用サービスに個別の製品アップデートのプレスリリースを送っていた時の事を思い出します。当時は記者が広報用ニュースにも注意を払っていて、私が送ったプレスリリースがニュースに取り上げられる事が時折ありました。しかし、実際は、過去に獲得したそれらの被リンクは全く役に立たず、それらは最近では確実に無価値となっています。

理解しておくべき点:

  1. プレスリリースは企業によって投稿され、そもそも自然なリンクでは無い為、それらのリンクは標準で無視されます。
  2. プレスリリースのリンクはnofollow属性を付与する必要があります。繰り返しになりますが、Googleはそれらを不自然なリンクと分類するからです。
  3. プレスリリースの配布や活用は広報活動とブランド認知目的では(知名度の高いブランドや手堅いPR戦略を行う場合は特に)有効です。しかし被リンク構築目的で行うのであれば、その施策自体は(コピーライターの時間も含めて)時間の浪費となるでしょう。サイト自体を傷つける事はありませんが、何のメリットにもなりません!

ディレクトリからの被リンク

この方法は重要です。関連性や評価の高いディレクトリにあなたのビジネスを掲載する事は、質の高いトラフィックや価値のあるリンクを獲得できる、古くからある今でも有効な方法です。質が高く、丁寧に管理されているディレクトリは、(公開して間もないサイトにとっては特に)被リンク獲得に最適です。しかし、関連性の高いディレクトリ選定は慎重に行い、ありとあらゆるディレクトリに登録するようなマス狙いの施策は避けてください。

リンク獲得テクニックとしてのディレクトリ活用キーポイント:

  1. Googleは賢く、低品質のディレクトリや関連性の低いリンクは無視するようになっています。価値の無いことに労力や時間を割かないようにしましょう。
  2. Googleに嫌われないように、リンクのアンカーテキストにキーワードを詰め込まないようにしましょう。
  3. レビューコメントのポリシーの無いディレクトリは対象にしないでください。それらは品質も低く、あなたの役に立ちません。
  4. 関連性の無いディレクトリにあなたの会社情報を掲載しないでください。理由は明確ですよね。

何をすれば良いか?

どこから始めるべきかわからない場合には、SEOのベストプラクティスを基に用意された既成のマーケティング戦略を活用しましょう。SEO施策を手助けし、どのディレクトリを対象にすべきかなどの被リンク構築方法をアドバイスする「マーケティングプラン」というツールを私達は提供しています。このツール以外にも、実際にあなたの分野に適した高品質のディレクトリを提供するアプリも用意しています。(SE Ranking Pro をアップルのApp Storeでお探しください)

関連性の無い記事や投稿からの被リンク

充分検討されたコンテンツ戦略を通して被リンクを獲得することは、被リンク構築の方法として手堅く、間違いなく最適な方法です。しかしこのような施策には常に例外があり、この場合では単純にリンク獲得目的でコンテンツを作成する事は避けるべきです。コンテンツを使いまわしたり、異なるサイトで同じ記事を再投稿したり、コンテンツにキーワードを詰め込んだり、コンテンツ内にキーワードリッチなアンカーテキストを設置する事によって、リンク評価が高まり、順位向上に繋がるといった日々は遠い昔となりました。現在ではGoogleはそれらの状況をリンクを無視する為の指標として活用しています。

リンク獲得目的でコンテンツ戦略を実行する際に考慮すべき点:

  1. 常に品質の高い、読者に関連するコンテンツを適切な視点で書きましょう。内容の薄いコンテンツを作成する自称”ライター”を使って費用を節約する事は避けましょう。Googleはそのような記事は無視するでしょうし、スパムの疑いのあるサイトとしてGoogleにマークされる可能性もあります。
  2. 異なるサイトに同一の記事を絶対に投稿しないでください。コンテンツを複製しなければならない時は、rel=”canonical” に加えて、 rel=”nofollow” も使用してください。
  3. 自分のサイトと無関係なコンテンツを公開しているサイトと共同作業をしないでください。(そのサイトが明らかにリンク交換目的で作成されたサイトである疑いが強い場合は特に。)そのようなリンクはあなたにとって無意味なだけでなく、あなたの評価にダメージを与えたり、Googleの順位に悪影響を及ぼす可能性もあります。

あなたのビジネスと関連性が高く、品質や評価の高いサイトと共同作業をする為には、 まずは競合サイトの被リンクの全体像を 事前に調査をした方が良いでしょう。もし競合サイトからの投稿を許可しているウェブサイトがあれば、それは大きなチャンスです。そのサイトは即ちあなたのターゲットにもなり、あなたのコンテンツも同様に受け入れてくれる可能性もあるからです。(競争力のある良いコンテンツを作成してきた事実を示しましょう。)

あらゆるサイトの被リンクをチェック
競合を偵察して彼らが獲得しているリンクのドメインを把握し、アイデアをあなたの自身のウェブサイトに応用しましょう。

特殊なスクリプトや外部の被リンク構築ソフトウェアで収集された被リンク

もしビジネスの為にSEOを行われているのであれば、素早く全体の被リンク評価を強化する事を意図したソフトウェアやスクリプトのようなものを思い浮かべるかもしれません。このようなツールと、適切な調査や、効果的なコンテンツ戦略作成支援を行う正当なツールを混同しないようにしてください。ここではアルゴリズムを使って被リンクを自動生成する特殊なスクリプトについてお話しします。

この方法はお勧めできないだけでなく、厳しく禁止すべきものだと考えます。なぜならこの方法は獲得した被リンクの状況を全く把握する事ができず、当然ですが結果的にそれらを削除する事すらもできなくなるという結論にも辿りつくからです。代表的なこのテクニックの一つとして、様々な投稿先からあなたのウェブサイトへのリンクを含めたコメントをあなたの代わりに自動で投稿するスクリプトを利用する方法があります。この方法は多くの不確実性をもたらし、もちろんGoogleはこのような活動を支持する事は絶対にありません。

更に一つ注意点があります。リンク獲得専門業者に外注する際にも同様の注意が必要です。このようなサービスの売り込みを行う業者はまだ多く存在しますが、あなたのリンクやウェブサイト、ビジネスなど全体の状況を理解できる業者はほぼいません。良質な被リンク獲得の準備に時間を割く事ができる業者も、内部のスタッフより良い結果を導ける業者もほとんどいません。

重要!

獲得した被リンク元サイトに加え、リンクの場所、そのアンカーテキストの状況を確認することも大切です。

アンカークラウド

仮にランキング上位のページや、高品質なページ、関連性の非常に高いページからのリンクを獲得していたとしても、Googleがそのようなリンクを無視してしまう事もあります。ウェブ上でも同様の情報を見かける事は多いかと思います。例えば、フッター上に配置されたリンク、記事そのものや文章コンテンツに無関係なリンクはGoogleに無視され、費やした全ての労力は、Googleにとって効果的に無効化され、元通りの評価になります。

もし何らかの事情で、低品質のリンクを生成してしまった場合には、リンク否認ファイルに追加するか、削除した方が良いでしょう。

被リンク構築を行う際には、あなたの選択した投稿先にリンクを設置する目的(品質の高いトラフィックの誘導や、ブランド認知への貢献、ページランク向上に有効かどうか)を常に考えましょう。最後に、リンク獲得自体は手段であってそれ自身は目的ではありません。そしてリンクスキームには参加しないでください。少なくともGoogleはそれらを無視しますが、最悪の場合Googleがペナルティを与えることもあるでしょう。

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