SE Rankingの競合調査ツールでウェブサイトのパフォーマンスを分析する

Google検索で上位表示を狙う場合には、様々な困難に直面することになり、このタスクを実施するには競合調査は必要不可欠です。つまり、競合調査はマーケットの状況を把握し、効率的なSEO施策を採用し、一般的なミスは避け、そして最終的に成果の上がるSEO戦略を構築して、競合に打ち勝つ際に役立ちます。成果につながるSEOの展開を支援するSE Rankingの競合調査ツールを使った総合的で漏れのないウェブサイト分析方法を解説します。

その前に、競合調査が必要となる主要なケースを説明します。

競合調査はいつ実施すべきか？

競合調査が必須である状況は少なくとも４つのパターンがあります。

• 新規顧客のサイトでの取り組み
  あなたは、SEOの専門家として、クライアントに適した最適化プランを提供する必要があります。そのためには、ウェブサイトをあらゆる視点で徹底的に分析する必要があります。主要な競合他社を調査し、クライアントの被リンク状況を分析し、ウェブサイトのSEOの状態を評価し、技術的な問題を見つけます。このような方法で、クライアントのサイトパフォーマンスを適切に評価し、強力なSEO戦略を構築して、クライアントにとって何が効果的で、どの領域を改善すべきかを把握できます。
• 新規競合サイトの監視
  SERPの優位性は確実に持続するものではありません。昨日、特定のクエリでSERPで上位掲載されたとしても、明日には新しい競合がマーケットに現れ、序列からあなたを下ろし、見込んでいたトラフィックが彼らのウェブサイトへ流れてしまう可能性はあります。そのため、競合の順位は定期的に監視する必要があります。あなたがターゲットとするクエリのSERPの変化を把握して、新規の競合に注目しましょう。トップ10に新たに掲載され始めた新規競合をそれぞれ総合的に分析することも同じく重要です。これにより、自身のサイト改善のアイデアを確認し、順位をキープまたは改善することができます。

• 上位の競合ウェブサイトのアイデアを拝借
  特定のウェブサイトが上位にランク付けされている場合、それはつまり検索エンジンがそのウェブサイトを評価していて、ウェブサイトは十分に最適化されており、優れたSEO戦略を採用していることを意味します。それなら、そのウェブサイトを詳しく調べて、競合の成功の秘訣を分析し、確実なソリューションに基づいて独自の戦略を構築してみてはいかがでしょうか？それらのセマンティクスを分析することにより、成果をもたらす可能性が高いSEO施策で見落としてしまっているキーワードを見つけることができます。競合の広告テキストを見ることによって、あなた自身のPPCキャンペーンのための最高のアイデアとして参考にすることができます。また、競合のコンテンツを分析することで、優れた点に注目し、コンバージョン率を高めることができます。
• 強力な被リンクプロファイルの構築
  被リンクはあなたのサイトのSEOに直接影響します。なぜなら、Googleからすれば全ての被リンクはサイトの評価を向上させるものだからです。検索エンジンは、あなたのコンテンツの価値の証拠として被リンクを考慮します。覚えておくべきことは、リンクの質は量よりもはるかに重要であるということです。あなたが被リンクを取得したいと考えるサイトが、あなたのサイトに本当に価値をもたらすことをどうすれば確信できるでしょうか？今後獲得したいすべての被リンクの価値はどうしたら評価できるでしょうか？これらの疑問に対する回答を見つけるには競合調査ツールが便利です。このツールを使って被リンクの見通しをスコアで評価し、データに基づく決定を下すことができます。

SE Rankingの競合調査ツールは数クリックでドメインに関するローカル/グローバルデータを提供します。この機能豊富なツールを使用すると、ウェブサイトの総合的なパフォーマンス分析を実行できます。そしてSE Rankingの被リンクチェッカーとサイトSEO検査を使ってさらに詳細な分析結果を取得できます。次の５ステップの手順に従ってあらゆるウェブサイトを分析する方法をご確認ください。

1. ウェブサイトのパフォーマンスの全体像を取得する

分析するサイト（自分のサイト、クライアントのサイト、競合他社のサイト）に関係なく、最初に確認する必要があるのは全体像です。一目でウェブサイトの価値を評価し、サイトの成功のために、最も重要な基本的な指標を分析することは欠かせません。

SE Rankingの競合調査ツールを使ってみましょう。ウェブサイトのURLを検索ボックスに貼り付けて、地域を選択するだけの操作となります。次に、「分析する」ボタンを押下します。

メインダッシュボードでは、次のような重要指標を確認できます。

• サイトのドメインオーソリティ (Domain/Page Trust 品質スコア)
• 参照ドメインと被リンク数
• オーガニックと有料トラフィックのボリューム
• トラフィックを得るためにウェブサイトで掲載されているキーワード数
• 対象ウェブサイトが検知された全てのキーワード獲得しているトラフィックコストの予測値 
• PPCキャンペーンの月額予算 – 有料広告を実施しているサイトがあれば、その業種は広告を利用する価値があることを意味し、少なくともいくつかのキーワードは効率的にコンバージョンを獲得できる可能性があります。

このサマリデータは、サイトのパフォーマンスの全体像を示します。

そして、ウェブサイトのトラフィックがどこから来ているかを素早く把握できます。上のスクリーンショットでは、世界中のウェブサイトのデータを分析したことがわかり、その全てのサイトのプロモーション施策の成果がわかります。ワールドワイドの主要統計の横に、サイトの主要マーケットである米国、英国、コロンビアに関するデータも同様に表示されます。これだけでなく、さらに詳しく状況を把握することができます。

主要指標のすぐ下には、国別トラフィック分布のグラフが表示されます。ここでは、ウェブサイトの地域別オーガニック/有料トラフィックを確認できます。下のスクリーンショットの左側を見てください。サイトへのトラフィックを生み出している上位の国または大陸のトラフィックシェア、トラフィックボリューム、そして合計キーワード数が表示されます。数値をクリックして、興味のあるポイントをさらに詳しく調べることができます。

右側のグラフに特に注目してください。ここでは、ウェブサイトの訪問者数、キーワード数、そして被リンクの数がどのように進化したかを分析することができます。プロモーションが期待通りに進んでいれば、曲線は着実に成長しているはずです。すべての急上昇や下降ポイントの背後には原因があります。急上昇の理由が、トラフィックとバックリンクの急増につながっている成果を導くプロモーションキャンペーンによるものである場合もあれば、これとは逆に、主要なアルゴリズムの更新または手動のペナルティを受けた為にウェブサイトの順位が下降することもあります。

目標にもよりますが、全ての上昇と下降点の背景にある理由を慎重に把握しなければならない状況も出てくるでしょう。次のチャプターでは、履歴データの分析方法に関する詳しい手順を解説します。もしこのトピックに興味がわかない場合には、その次のチャプターの競合調査ツールを使ったサイトのキーワード分析方法まで飛ばしてお読みください。

2. グローバルな履歴データを詳しく調べる

履歴データにより、順位変動の背後にある理由を確認し、順位とトラフィックの増加と減少の原因となった可能性があるものを把握することができます。この場合、その月のデータだけを分析しても、うまくいきません。時間を遡って分析する手順について一緒に見ていきましょう。

Step 1. グラフ上のトラフィック変化のカーブを見れば、ウェブサイトのトラフィックが突然減少した時期がわかります。例として2020年9月を取り上げましょう。

このデータをExcelやCSVでエクスポートして、深くデータを分析しましょう。

Step 2. 原因となる上昇と下降のパーセンテージを把握するために、次の計算式を割り当てます。

行数/前の行数 – 1 

例えば B50/B49 – 1 となります。

現在と前月における相対的な値でその差を確認できます。

トラフィックや被リンク数、キーワード数といった全ての値に関して同じ計算式を割り当てる必要があります。

そうすると、2020年8月と比較して2020年9月のトラフィックは 12.32% 下降したことがわかります。この理由はなんでしょうか？スプレッドシート上でその答えをすぐに見つけることができます。オーガニックキーワード数は 5% 減り、新規被リンク数は 16% 近くも減り、そして被リンク数は 10% 減っています。つまり被リンク数やキーワード数は直接的にウェブサイトのトラフィックに大きく影響していたことになります。

Step 3. また、サイトのパフォーマンスが絶対量でどれだけ低下したかを調べることもできます。これを行うには、メインダッシュボードで対象の月と年を選択します。この場合では、2020年9月を指定します。

Step 4. さらに詳しい分析を行うには、「キーワード」レポートへ移動して確認します。

「順位変化」へ移動して下降キーワードのリストをご覧ください。1から20までの順位でキーワードを絞り込み、ウェブサイトへのトラフィックが最も多い上位から下降したキーワードを確認します。

順位が下降したキーワードのリストが表示されます。例えば、SERPの1ページ目から2ページ目に移動したURLがあります。下向きの矢印が付いた赤い数字は、サイト順位が下がった数値を示します。順位変動をより適切に視覚化し、誰があなたを追い越したかを確認するには、ステップ5に進みます。

Step 5. ボリュームの大きなキーワードをクリックして、オーガニックSERP履歴へ移動します。

テーブルでは、ウェブサイトが順位をどれだけ減らしたかを確認できます。下のスクリーンショットをご覧ください。shoes.comのURLは順位を6ポイント減らし、最初のSERPページから2番目のSERPページに移動しました。ある調査によれば、検索結果の2ページ目に移動するユーザーは 25% だけです。つまりユーザーのうち 75% はSERPの1ページ目にとどまります。

つまり、検索頻度の高いキーワードの順位が下降したことが理由で、ウェブサイトのトラフィックも下降したと結論づけることができます。

Step 6. 完璧な分析を実施するには、順位が下降したページに移動して新旧2つの異なる時期のバージョンのページを比較します。古いバージョンのページを見る場合は、 web.archive.org へ移動します。

検索順位の低下につながった可能性のあるコンテンツまたはページ構造の変化を見つけられるかもしれません。或いはGoogleのアルゴリズムのアップデートが原因で順位が下がった可能性もあります。検索エンジンが競合するすべてのページを再評価し、競合コンテンツの方に高評価を与えた可能性もあります。つまり、残念ながら、ページの集客力が失われたことを意味します。

それほど急激な順位低下がない場合は、Googleが原因ではない可能性があります。競合は、ページの最適化に注力して、あなたのページの評価を最終的に追い抜いた可能性も考えられます。

履歴データを使用して、サイトパフォーマンスの詳細な分析を実行し、検索プロモーションの問題を見つけ、最適化施策を調整できます。

3. ウェブサイトのキーワードリストと上位ページを分析する

メインダッシュボードに戻りましょう。ここでは、ウェブサイトのキーワードのリストとオーガニックキーワード順位分布のグラフを確認できます。このデータは、ウェブサイトがSERPで全体的にどの程度のパフォーマンスを発揮しているかを示し、ウェブサイトへのトラフィックの大部分を占めているキーワードを把握することができます。

詳細レポートでは、さまざまな項目とともにウェブサイトのキーワードリストが表示されます。

• 検索キーワードの現在の順位 (新しいキーワードやそれらの順位の上昇や下降が特別な記号でマークされます)
• キーワードに関するウェブサイトの掲載URL
• 難易度
• 検索ボリューム
• 対象キーワードで表示されているSERP要素

ここでウェブサイトで掲載されている全てのキーワードを確認することができます。

ビジネスの目標により、キーワードデータを次のようなことに活用できます。

• 新しいプロジェクトのオーガニック検索の掲載状況を評価し、注力すべきキーワードを見つけます。
• 有望そうな競合のキーワードを拝借します。
• ウェブサイトが関連するトピックをカバーしていることや、被リンク獲得に適していることをチェックします。

ほとんどのウェブサイトは何千ものキーワードで掲載されていて、それらすべてを評価することはほぼ不可能で、実際には意味がありません。その代わりに、最も有望そうなキーワードに対して特別な注意を払いましょう。このようなキーワードを選定するには、フィルターを使用します。

まず、難易度でキーワードを絞り込みます。この指標は、各検索クエリを検索結果トップ10に掲載することに対する難易度を示します。値を0〜50に設定してみましょう。すると、Googleで上位表示される可能性の高いキーワードのリストが表示されます。

次に、検索ボリュームでキーワードを絞り込みます。これは、ウェブサイトへトラフィックをもたらさないクエリを取り除く際に役立ちます。設定する実際の値はビジネスによって異なります。検索ボリュームが10,000を超えるキーワードのみを調査する場合もあれば、他のビジネスでは、検索ボリュームが500で十分高い需要があると見なされることもあります。

次に、キーワードの順位別にリストを並べ替えて、順位が最も高いキーワードが一番上に表示されるようにします。

以上の操作でウェブサイトへかなりの割合のトラフィックを生み出すキーワードのリストを取得することができました。

この他、オーガニック検索でウェブサイトの上位ページとサブドメインを確認することもできます。これらの確認は、どのページやサブドメインが最も多くのトラフィックを獲得しているかを把握するのに役立ちます。各ページに移動し、コンテンツを分析して訪問者と検索エンジンに評価されている要素を確認しましょう。

4. 被リンクプロファイルを評価する

すでに説明しましたが、被リンクはあらゆるSEO施策の基本です。これらの被リンクはあなたのコンテンツが他の人々に支持されていることを示すシグナルの一つとして検索エンジンに使用されます。

SE Rankingの競合調査ツールは、あらゆるサイトの被リンクを詳しく分析する際のスタート地点です。競合調査ツールのダッシュボード上に表示されている被リンク数をクリックすれば、詳細なレポートを取得できます。

その結果SE Rankingの被リンクチェッカーツールに転送されます。この複合的なツールは、サイトの被リンク状況に関する明確な全体像を把握するために必要なデータを提供してくれます。 

メインダッシュボード上では、Domain Trust スコアや合計参照ドメイン数、合計被リンク数、dofollow/nofollowリンクの割合が表示されます。全ての指標はクリックすることができます。

ここで、サイトが取得している被リンク数や参照ドメイン数の変動を分析できます。

それぞれの数値が毎月増加していれば理想的です。参照ドメインの品質についても確認しましょう。結局のところ、ウェブサイトの信頼性が高いほど、サイトにもたらす価値も高くなります。

被リンクチェッカーは被リンク数と参照ドメイン数の詳細なレポートを提供します。私たちは後者に注目することをお勧めします。ユニーク参照ドメイン数は、同一ドメインからの数十の被リンクよりもウェブサイトの成長に大きく貢献するためです。

競合を偵察してその成功例を理解する為に、被リンク元の参照ドメインを確認できます。このデータは、ゲスト投稿に適した機会を探す場合や、そのほか一般的には、上位表示の手助けとなる健全な被リンクプロファイルを構築する際に使用することができます。競合を分析して参考にしましょう！

5. ウェブサイトのSEO健全性を評価して問題点を修正する

被リンクプロファイルを改善してキーワード最適化に取り組む場合には、次の基本を忘れないでください。技術的なSEOもウェブサイトのパフォーマンスに大きな影響を与えます。

技術面の最適化は、サイトをスキャンする際の不要なボットの動作を減らすのに役立ちます。クローラーの効率性を上げるだけでなく、技術的な最適化により、ユーザーに対するウェブサイトの利便性も向上します。

ウェブサイトの問題を見つけて修正することは、検索順位の改善にも役立ちます。重要なことは、どこで何を修正するべきかを理解することです。この場合、SE Rankingのもう一つのツールのサイトSEO検査が機能します。

「概要」セクションでは、ウェブサイトの健全性スコア、コアウェブバイタル指標、上位5つのサイトの問題などが表示されます。このメインダッシュボードには、ウェブサイトのSEO状態の全体像が表示されます。

ウェブサイトの技術的な問題をさらに深く把握するには、「問題点レポート」にアクセスしてください。ここでは、すべての問題がカテゴリ別に分類されています。

• ウェブサイトセキュリティ
• クロール
• 重複コンテンツ
• HTTPステータスコード
• ウェブサイト速度
• 本文コンテンツ
• リダイレクト
• 内部 & 外部リンク
• JavaScript
• CSS など

問題の説明に加えて、わかりやすい簡易修正方法も表示されます。つまり、このツールはウェブサイトの問題を指摘するだけでなく、サイトをさらに上位表示する為にさまざまな技術的な問題を修正するのにも役立ちます。

SE Rankingの競合調査ツールを最大限活用しましょう

キーワードや、被リンク、順位変動、ウェブサイトの健全性などの重要なウェブサイトの要素を定期的に総合的に分析しなければ、SEOで成功を収めることは不可能です。

SE RankingはオールインワンのSEOソフトウェアです。30以上のツールを使用して、ウェブサイトのパフォーマンスを詳細に分析し、検索順位を素早く改善することができます。SE Rankingのツールの1つである競合調査ツールは、ウェブサイトのターゲットオーディエンス、キーワード順位、被リンクプロファイル、履歴データなどに関する貴重な分析結果を提供します。

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